透明で鮮明~神宮寺勇太くんについて思う事~

神宮寺勇太くんについて思う事をつらつらと綴ってます。

神宮寺くんの演技 ② 准教授・高槻彰良の推察

今週日曜日、遂に「准教授・高槻彰良の推察」が最終回を迎えました。

本記事では、そこで深町尚哉役を演じた神宮寺くんの演技について、感想を書きたいと思います。

 

以前の記事「神宮寺くんの演技①jr時代~2020年」で書いたように、私は「部活好きじゃなきゃダメですか?」から神宮寺くんに堕ちた者で、お仕事の中でも俳優としての活動に、特に興味を持っていました。

だから、このドラマの知らせを聞いた時、本当にうれしかったよ。

 

そして迎えたseason1の初回。

あまりの演技の安定感に驚愕しちゃった。

いや、もちろん過去のドラマを見てきて、光るものを感じたから、神宮寺沼に堕ちたはずなんだけど、まだまだ私は神宮寺勇太の力をわかってなかったね。

想像以上の安心出来る演技で、ファン意識を忘れて、純粋にドラマそのものを楽しめちゃったもん。

ドリボで2か月間舞台に立ち続けた経験が、演技力を押し上げたのかな?

 

舞台もやっている役者さんの中には、舞台調が抜けきれなくて、芝居が大きく、映像では浮いちゃうなあと感じる役者さんもごくたまーにいる(ごめんなさい、勝手な私感です。そういう役者さんは、演技プランとして敢えて舞台調にしてるかもしれませんよね)。

神宮寺くんは舞台用と映像用の切り替えができてると、私は思いました。

抑えたナチュラルな、映像向けの演技になっていたと感じました。

 

ジャニーズの子って童顔が多いから、いくつになっても、学生役がハマる場合が多いよね。けど、神宮寺くんって童顔ではないよね。時として可愛いらしくなる時もあるけどさ。見た目的には年相応って印象だったので、18才大丈夫?って心配だった。

でも、10代の青さ、幼さ、頼りなさが、ちゃんと演技で醸し出せてたよ。

立ち方、仕草、表情、声、喋り方に少年らしさがにじみ出てたと思います。

 

ここで私が、演技センスを感じたシーンを挙げていきますね。

 

① 4話の耳鼻科にて。医師が「膿みを抜く」と言った時、一拍おいて「えっ今ですか?」と聞き返す所。

言われた瞬間ではなく、一拍おいた絶妙な間での一言が、人間臭くてリアルで良かった。

実際の日常会話感が出てて、上手いなあって思いました。

 

② 2話の陸上部のエースである少女の身辺調査のため、その子に話しかけるシーン。

人との会話に慣れていない尚哉が、気さくな陽キャ大学生を演じようとして、むしろ挙動不審になってるのが面白かった。

声のボリュームとトーンがおかしなことになってるのが、テクニカルだなと思いました。

 

③ 高槻先生の誕生パーティーで、みんながハッピーバースデーを合唱する中、若干遅れ気味に探り探りで歌い、拍手する尚哉。

恐らくパーティー的なものが久しぶりであったろう尚哉の不慣れな感じ、でもみんなと楽しさを共有出来て嬉しそうな心情が伝わってくるシーンでした。

 

その他、自宅でベッドから起き上がるときの「んしょっ」とか、座椅子に腰を下ろすときの「んあ~」とか、何気ない動作時の、言語化できない声がすごく上手いと思う。

 

season1に集中しちゃったけど、私は孤独で暗い性格の尚哉が、不意に見せる本来の尚哉らしさが好きなんだよ。

死者の祭りに行く前は、きっと普通に明るい子だったんだよね。

だからふとした瞬間に、本来の尚哉が出ちゃうときがあるんだろうな。

今の尚哉だけでなく、before祭り時代の尚哉まで想像させる神宮寺くんの演技、奥行き深みがあるな。

監督さんや脚本家さんに助けられてるところもあるだろうけど・・・。

 

season2ではそんな尚哉の明るさ、可愛さが大放出。

ダークでハードな世界観で、むしろ尚哉が陽・癒しのポジションを担ってたね。

season1での尚哉の繊細さ優しさを踏襲しながら、明るさ強さも加わって、違和感のないキャラ変だったと思います。

 

コンスタントに役者神宮寺勇太を堪能できた、幸せな4ヶ月だったなあ。

そして「やっぱりこの人、いい役者になる」そんな思いを新たにしました。

仕事が細部まで丁寧。

心と頭脳と技術が併存しているから、神宮寺くんの演技には安定感があるんだと思います。

原作や脚本から受ける印象や、現場の雰囲気を直感的に感じ取れる心。

俯瞰で役を見て、人となりを論理的に組み立てられる頭脳。

自分の思いや、監督さん脚本家さんの思いを的確に表現できる技術。

神宮寺くんはそれらを全て持ち合わせている、ドラマを見てそう感じました。

 

「30代40代になった時に、実力派俳優として評価されているはず」

という勝手な予想を立てて、いわば先物買いのつもりで、今、私は神宮寺くんを応援してるのです。

もちろんキンプリの活動を軸にしての、個人活動っていうのはわかっていますよ。

だからグループ活動と並行して、どうか演技仕事も定期的に続けてほしいな。

一つ一つの経験を糧にして、中年世代になった時、魅力ある役者さんになれると思うから・・・。

 

まあ私、神宮寺くんのお母さん世代なので、いつまで姿を見ていられるか分かりませんが、長生きできるよう頑張るわ(笑)

 

最後に次回予告っぽいことを・・・。

11月11日に舞台を見に行き、更に役者神宮寺勇太の凄味を感じました。

いつになるかわからないけど、時間が十分に取れる時があったら観劇記アップするつもりです。

 

きり