透明で鮮明~神宮寺勇太くんについて思う事~

神宮寺勇太くんについて思う事をつらつらと綴ってます。

神宮寺くんの演技 ① jr時代~2020年

私が神宮寺沼にはまったのは、「部活、好きじゃなきゃダメですか?」が

きっかけ。

つまり、「演技堕ち」なので、今日は神宮寺くんの演技について、私が思うことを書いていきますね。

舞台は残念ながら見れてないので、映像作品に限定しています(※本記事を書いた時点。その後「近代能楽集 葵上 弱法師」を見ることが出来ました。後日記事にしました。よろしければそちらもご覧ください。)

 

1.jr時代

私はリアルタイムで見ていなかったのですが、jr時代から多くの作品に出ていました。

ティアラになってから、探して視聴した次第です。

 

天真爛漫な子、闇を抱えた寡黙な子、ヤンキー・・・など様々なタイプを演じていましたね。

神宮寺くん本人は、

「(jr時代は)本当に何も考えてなかったです。何を考えればいいのかがわからなかったです。」(BARFOUT2019.4より)

とjr時代の自らの演技を振り返ってました。

確かに幼いせいか、台詞回しが固いような・・・。

でも表情作りは、初期の段階から上手くできているように感じます。

自身は「考えてなかった」って言ってるけど、役の芯はちゃんと捉えられていたんじゃないかな。

 

2.部活、好きじゃなきゃダメですか?

2018年の秋クールに放映。

ここで神宮寺くんは、誰よりも練習熱心なのに、才能がない為、万年補欠の窪田役を演じました。

可もなく不可もない平凡な子の役って、素人考えですが、すごく難しそう。

それが本当にナチュラルにできていてね。

クラスにいる、”その他大勢”的な子の雰囲気を上手く出せてたと思うよ。

 

で、更に心をつかまれたのが、まともな子がまともじゃなくなる瞬間の演技。

そのシーンを詳しく説明しますね。

男子部員たち熱望の女子マネージャーがせっかく入ったんだけど、その子がチヤホヤされるばかりで、マネジャーとしての職務をしないのよ。

超真面目な窪田は、そんな態度が許せず、突然ぶっ壊れて堰を切ったように、女子マネに説教し始めるんです。

それがカミナリのような激しさというより、何だか粘着質で(笑)

説教というより、文句をグチグチたらたら。

 

普通の子が時折見せる、ほんのりした狂気が絶妙に表現できていて、俳優・神宮寺勇太の底知れぬ才能を感じた、私にとっては記念碑的作品です。

 

3.うちの執事が言うことには

2019年5月封切りで、公開は「部ダメ」より後なんだけど、撮影はこちらの方が先でした。

ナチュラルな演技の部ダメに比べて、うち執の方は、舞台調のような大きめの演技。


これは、この作品のストーリーに合わせた監督や神宮寺くんの演技プランに寄るものだと

、私は推測しました。

 

設定が超上流階級という非現実的な世界観だったので、監督の方針として、大仰な芝居を付けたのかなと推測。

あと神宮寺くんが「心の内を明かしたくないけど、気づかれたい気持ちもある」と、赤目の心情を捉えていたと語っているので、そのぎこちなさを表すために、あえての不自然な演技だったのかなと解釈。

窪田とも、過去にやった他の役とも全然被らないキャラに仕上がっていて、演技の幅の広さを実感しました。

 

そして、全体を通して、表情はやっぱり良いんだよね。

「表情の人」だと思う。

今後の可能性を感じさせる作品でした。

 

4.ミュージックビデオ

MVって無声でしょ。

そうすると「表情の人」の本領がいかんなく発揮されるわけです。

 

Mazy nightの発炎筒(?)を持ってるシーン。

あんな派手な物持ってるのに、乾いた表情で、感情を失ってる佇まいってどういうこと?

だから逆に怖さと凄味が出たよね。

 

Ⅰpromiseのストーリーバージョン。

神宮寺くんのパートは比較的ストーリー性が薄かったから、演じるの難しかったと思う。

そんな中、表情の変化がそこはかとなくて、日常の1コマ感が良く出せていたと思います。

やりすぎるとわざとらしくなるし、やらなさすぎるとこちらに伝わらないから、さじ加減がちょうどよかった。

 

5.今後の展望

今後の展望っていうより、私の個人的な願いなんだけど。

  • TBS日曜劇場の若手社員役

半沢とか下町ロケットとか、お仕事ものの若手社員役で出てほしい。

半沢1stの時の中島裕翔君、ジャニーズでなく専業俳優だと思った人多かったみたいね。

神宮寺くんもジャニーズ臭を消すことが出来そうなので、ああいうドラマに馴染めると思います。

そして一般層に見つかってほしい。

 

”じぐざわるい”とか、”koi-wazuraiの特典コントを見てると、賀来賢人君に芸風が近いように見える。

間の取り方とか、セリフのテンポとか。

だから福田組の世界観に合うと思うんですよね。

福田組とジャニーズの絡みって、銀魂堂本剛くんしかないから、実際のところ、お呼ばれが難しい事情があるのかな?

 

部ダメの項目で、「普通の人が見せるほんのりとした狂気」について書いたけど、クドカン作品でも、結構そういうシーンに出くわす。

まともな人のまともじゃない瞬間を、神宮寺くんで描いてほしいな。

宮藤さん、ジャニーズを使ってくれること割と多いと思うので、ちょっと期待してもいいかな。